空振りしなけりゃホームランも打てないよ

成功への近道は断られる事に慣れる事

今から15年ほど前の話です。

私が20代のはじめの頃に読んだビジネス書に

成功への近道は“断られることに慣れる”こと
だと書いてありました。

言われてみると「なるほどなぁ」と思いました。つまりこの本の著者は

人間は断られたり失敗することの恐怖心から行動を起こす際にブレーキをかけてしまう生き物だって事。

誰だってそうなのです。ですが行動をしなければ誰だって成功をつかむことはできない。

恐怖が人間を成功から遠のける

宝くじだって買わなきゃ当たらないのと一緒。バットを振らなきゃヒットは打てないし、サッカーはシュートをしないと点数が入らない。

わかっているのにほとんどの人は恐怖によって行動できずにいるのです。

  • 宝くじは外れたら損するのが怖い
  • 野球は降ったら三振するのが怖い
  • サッカーは大事な場面で失敗するのが怖い

わかりますか?失敗しない人はいないってわかっているのにどれだけの人が恐怖心から最善を選べないでいる事でしょう。

恐怖心を打ち破る為に訪問営業に就く

当時、私は訪問営業の仕事に就きました。それは恐怖心に慣れてしまうためでした。

『このままではいけない。恐怖心に打ち勝たなければ人生成功しない。』

毎日、何十件もの家を訪問してまわるため何度も何度も断られます。

その繰り返しに次第に心は折られ、結果としてとても多くの人が辞めていってしまう環境でした。

けれどそんな中でもバリバリと売上を伸ばしていく先輩方もいるのです。

『自分たち新人はこんなに恐怖を感じているのに先輩方はどうして結果が出せるんだろう?』

そんな疑問が押し寄せてきました。自分と先輩方は何が違うのか?
才能なのか?努力なのか?

その疑問をぶつけてみました。

『先輩は断られると凹んだりしないんですか?私は怖いんですけど何かコツとかあるんですか?』ってそしたら先輩は

『そんなの慣れだよ。いっぱい断られたらそのうち平気になるから頑張れよ。』

なんてことなかったんです。
才能なんか先輩方も慣れるまでには時間を要したようでその事実を聞くだけでも安心できたものです。

人間の環境適応能力は凄い

不思議なもので、人はどんな環境にでもだんだんと慣れていくものです。

毎日50人に断られたら一ヶ月で200人ぐらいには断られます。

一年続けたら2000人超えますよ(苦笑)

嫌でも断られるプロフェッショナルになれます(笑)

だんだんと“断られてからがスタート”の精神になってきますので、
相手がなぜ断ってくるのか、その理由に冷静に興味を持てるようになるのです。

そう、そもそも断りの理由がわからないことには商談につながらないのですが、
恐怖心はそんな当たり前のことも吹き飛ばしてしまっていたのですね。

いかに相手の心を開き、本音を語っていただくか。

恐怖心の向こう側にある感情

私は恐怖がすっかり消えたあとは相手への好奇心が生まれました。

今ならば冷静に語れますが、恐怖とは常に未知の存在に向けられる感情だと思います。

オバケとか宇宙人とか、顔を合わしても口を聞かない相手など、
よくわからない存在には警戒するのが当然です。

相手にとっては自分もまた、はじめは未知の存在です。

目の前の相手に興味を持ち、知るための行動を起こすことで、
お互いが未知の存在ではなくなります。

私がそのことに気がつけてから、仕事以外にもあらゆる分野で
コミュニケーションの役に立っています。

相手に興味を持ち、想いを伝え、心を開いていく。

それこそがまさにコミュニケーションなのです。

コミュニケーションコンサルタント 青木朋博